着物生活6日目 着物について考えてみた
今日もポリエステル。この帯の方がこの着物にはあうかも。
もう10月とは言っても昼間はまだ33度。暑いです。外に出る予定もないので着物は夏全開。暑いものは暑いのです。
なぜ着物が廃れてしまったのかいろいろと理由があると思うのですが、そのひとつに季節を大切にし過ぎることが挙げられると思います。季節を大切にすることは本当に素敵です。季節を楽しんで過ごしてきた先人たちの知恵が伺えます。
しかし、薄物は7,8月だけ、透けていない単衣は6,9月だけ、季節の先取りはいいけど季節遅れはだめ、普段着用とおでかけ用、おでかけ用にもいろいろ・・・・・・と非常に細かく決まりがあります。大学の卒業式に、研究室で愛着していた白衣を着て出席したわたしには、ハードルが高すぎます。
伝統を受け継ぎ守ることはとても大事なことです。ただ、守ることばかりに重きを置いた結果、今を生きるわたしたちの実生活にあわないことも多々出てきたように思います。
「昔からのことだから」というのは理由としては説得力が弱いとも思います。「昔」とはその人が語りたい時期だけのことではありません。その前からずっと続いてきたことも「昔」です。つまり、「昔」は変わり続けているのです。
ところで、着物を着たいと思っている人は少なくありません。わたしの周りにもたくさんいます。しかし躊躇してしまう理由は、着付けの仕方や選び方などたくさんの難しいことがあるからだと思います。また、着物は特別な日に着る特別な衣装だという考え方が広く浸透していて、多くの場合、普段着としても使えるということが頭からすっかり追いやられているのです。
着物は、案外自由度があって日常でも着られるものなのだと思うことができれば、もっともっと着物人口が増えると思うのです
帯締めが靴ひもでもいいじゃないか。暑いと思ったら夏物でいいじゃないか。革のカバンでもいいじゃないか。靴を履いてもいいじゃないか。
変わりつづけることを拒めば、もうそこに成長はありませんものね。