実験:着物で車に乗ってみたら
・実験
着物で車の運転はできるか
・環境
車種:ロードスター(MT)
・準備
草履では運転できないので、普段履いている靴を履きました。あれれ。選べば、以外と靴もいけるものですね。
・問題と対応
うちの車が小さくて低いからか、さっそく乗り込むところから問題が。いつもどおり、ドアを開けて左足から乗ろうとすると、裾が広がらなくて乗りにくいのです。そりゃそうです。着物着てるんだもの。ということで、足から乗るのはあきらめておしりから乗ってみることに。ぎりぎり乗れました。
次の問題は、シートの位置。帯がつかえるので、シートの背をかなり倒しました。背もたれにもたれてない状態。そうすると、加速したときに体が前後にぐらぐらして、運転しづらいのなんの。クラッチ操作もちょっと荒くなりました。10分程度の運転でしたが、少し怖かったです。
・追加実験
助手席の場合。
おしりから助手席に乗り込むと、背もたれに背中をつけないように、自然と手が握れるところを握っていました。シートには浅くかけて、これまた自然と帯を守っていました。運転するのとはぜんぜん違って楽でした。
・推察
ミニバンやワンボックスなど、車によっては乗りやすいものがあるのかもしれません。が、うちの車はロードスターなので、狭い&低いの2重苦。かなり乗りづらい部類に入りそうです。
・改善点
今回は帯結びが角出しでした。背中を背もたれにつけられるぶん、お太鼓にしたほうがいいのかもしれません。
・まとめ
まだまだ改善の余地はありますが、着物でも工夫しだいで運転できることがわかりました。今度はお太鼓で実験してみます。
車は、完全に洋服仕様。さすが、洋服の国で生まれたものですね。今度は長距離ドライブに挑戦してみたいです。
・蛇足
運転しているとき、背もたれにもたれたいと思っていたら、茨木のり子さんの詩「倚りかからず」を思い出しました。もたれるって大事ですね。